本書は現代社会で起きているさまざまな現象を通して、コミュニケーションや仕事、生きることそのものについて、学生一人一人が自ら考え、グループで話し合うことにより、自分の意見を確かなものにしていくことを目的としています。

2009年の初版から、時代の変化に合わせて取り上げるテーマの見直しを行いました。

各CASEは、学生2人の会話によるストーリーと、それについて一人で、またグループで話し合いながら考えるワークを数問設定しています。ワークには決まった答えはありません。学生の環境や意識によって、さまざまな答えが出てくるでしょう。これらのワークを通して、自ら考えることを回避して指示通りに動いてしまいがちな現代の学生たちに必要不可欠な“考える”力を育み、学ぶ姿勢や現代社会に対する意識を高めることができます。

特に以下のような分野、科目でのご使用がより効果的と考えられます。

社会学概論
コミュニケーション論
人間関係論
現代社会論
社会生活論

その他、学生生活と社会をつなげて考えさせるためのカリキュラムやキャリア教育の一環としてもお使いいただけます。

講義用指導書では、グループワークの進め方についても解説しています。初めてグループワークに取り組まれる先生方にもおすすめです。

01．男性と女性、仕事に対する考え方は？
02．お互いに理解し合うためには
03．“らしさ”って何だろう？
04．ベビーカーを脇に談笑する若い父親達
05．ICTツールって誰でも簡単に使える？
06．SNSやメールを使う？ 使わない？
07．テレワークのコツ
08．どうして英語で話しかけてしまうのだろう？
09．自分ひとりが頑張ってみても……
10．インターネット上の誹謗中傷と表現の自由……
11．AIを使って何をすればいいのだろう？
12．自分だったらどうする？
13．企業社会の中で生きる
14．就職するって、そんなに大事なこと？
15．これからの生き方

■グループワークの進め方
■授業方法のヒント
■各ケース解説