大勢の聞き手を前に、プレゼンテーションソフトで作成した資料を大画面に投影しながら、新企画や研究成果について説明する──。

これが、多くの人が思い描く典型的なプレゼンテーションの形ではないでしょうか。しかしビジネス活動の中では、このような典型的なものだけではなく、仕事の協力を依頼したり、ビジネス活動の成果や結果を報告したりすることなど、さまざまな形でプレゼンテーションが頻繁に行われます。そのため、社会人にとってプレゼンテーション・スキルは必須のものです。

本書は、プレゼンテーションの3つのステップ〈説明→提案→説得〉を通して、実践的なプレゼンテーション・スキルを習得する構成になっています。

導入編では、プレゼンテーションの基本的な考え方を学びます。実践編では各章に、学んだことを確認するための「基本ワーク」と、最終的にプレゼンテーションを実施するための準備をしていく「総合ワーク」を設け、一冊で準備から振り返りまで一連の流れを体験できます。

講義用指導書ではテキストの解説に加え、巻末には「総合ワーク参考事例」を掲載。4名の執筆者がこれまでに実践してきた指導例をもとに、「総合ワーク」をどのように展開するか、参考事例を紹介しています。

プレゼンテーションを学ぶ授業や、企業・地域との連携授業の成果発表の準備などにおすすめです。また、社会人準備講座シリーズ①『ワークで学ぶビジネスマナー』、②『ワークで学ぶコミュニケーション・スキル』で培った対人関係スキルを基礎として、より実践的なビジネス実務力の育成に本書をぜひお役立てください。

■導入編
第1章　プレゼンテーションとは何か
第2章　プレゼンテーションの特性
第3章　「自分」と「相手」を知る

■実践編
第4章　目的（テーマ）を明確にする
第5章　プレゼンテーションのための情報収集
第6章　シナリオを作成する
第7章　発表資料の作成とシナリオの統合
第8章　効果的に伝える
第9章　プレゼンテーションのリハーサル
第10章　プレゼンテーションの実施と振り返り